SUZUKI KASUMI

すずきかすみ 〈 ニット工房ハイジ 〉
うさぎ

2月のあとりえ

葉を待たずして咲く春の花は凛としたちからを持っている。

庭の白梅のすこし後ろ、サンシュユが開きだすと居ても立っても居られない。

身体が冷えるのも忘れて一輪一輪振り仰ぎ見入ってしまう。

米粒ほどの花たちが集まって一輪の黄色い花になる。

驚くのはそれから、その米粒たち全てが更なる花火をぱっぱっと咲かせているのだ。

点にも線にも描けないサンシュユの宇宙。

神様のなさる業の、あまりの、不思議。

Posted in アトリエにて and ニュース by kasumihaidi on 2月 2nd, 2020 at 3:24 PM.

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