2月のあとりえ
介護から戻り数日ぶりに庭に下りると梅が咲いている。
白梅もしだれのピンクもちらほらと。いつもの年よりひと月は早い。
今年の春はどうしたの?少しセッカチ過ぎやしない?寒肥もまだ施してないわよ。
慌ただしく過ぎていく時間と、ひと針を惜しみなく進める時間と、梅の香りをいつくしむ時間とに包まれて
春を迎えている。
このところちっとも自分が見いだせない気がするのだけれど
それはそれできっと幸せなことなのだろう。

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介護から戻り数日ぶりに庭に下りると梅が咲いている。
白梅もしだれのピンクもちらほらと。いつもの年よりひと月は早い。
今年の春はどうしたの?少しセッカチ過ぎやしない?寒肥もまだ施してないわよ。
慌ただしく過ぎていく時間と、ひと針を惜しみなく進める時間と、梅の香りをいつくしむ時間とに包まれて
春を迎えている。
このところちっとも自分が見いだせない気がするのだけれど
それはそれできっと幸せなことなのだろう。
謹賀新年
新春を迎え平素のご厚情を深謝し、皆様のご多幸をお祈り申し上げます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
作品「METORO]
庭師の親方が今年最後の手入れをされていて、ずっと眺めている。
もうすぐ師走とは思えない穏やかな晩秋、一日中見て居たい。
そういえば、職人気質の手ごわさに彼も時々ひれ伏して、それが何とも愉快だった。
人の背丈よりはるかに大きな樹の枝の更に細い一枝にさえも、まるで話しかけるように剪定する。
ぱちん、ぱちん、、、
来年も、もっと先の樹形まで見えていらっしゃるのだろう。
作品も少しだけ似ているかな、どれほど時間を要しても
描いたかたちにどうしても辿りつきたい。
春まだ浅い頃から手にかけていた段染め糸のカーデイガン、
私が着たくて編み始めたそれは、夏を越し秋風吹く今、やっと仕上がりました。
締め切りや納期を抱えていた頃には思いも依らないスローペース、これ以上ないシンプルな編地にも関わらず、
猛暑も言い訳に、のらりくらり集中力が湧かなかったようであります。
まあお陰様で、仕上げはゆっくり丁寧に。
大切に着たい。
少し苦しかったこの間の思いも編み込まれているのだから。

秋を感じる風の中、ほのかに金木犀が香っている。
記憶の縁を漂うような懐かしさにいつの間にか心がほどけていく。
両親の介護で北国に戻る日が増して、季節の足取りがどこか不鮮明になっていたのかもしれない。
金木犀は故郷の地では育たない。凍てつく冬を越せないから。
さあ、私の日々に戻ろう。
Woolの糸たちに触れたくてならないから。

お天気予報のお兄さんのお言葉、
ちいさい秋すら見つけられない。
ほんとね、ちいさい秋も中くらいの秋も感じられない、まだまだ痺れる残暑。
それでも、ファッション雑誌をめくると、ファーや、ダウン、
秋色のチェックやボタニカル柄のウール達。ニット達。
あと少し頑張ろう。
美しい秋をいとおしく迎える準備をしよう。

暑中お見舞いをこころより申し上げます。
この夏も又,成す術ない猛暑が続いて、エアコンの効いた部屋から百日紅が大きく撓んでいるのを見ています。
クレヨンピンクのちいさな花たちは、ジリジリの日射しにも負けず盛夏を彩っています。
フウフウ言わず、元気を貰おう。
背筋を美しく伸ばそう、涼やかな風吹く日を心待ちにして。
梅雨が明けたかのような夏の日差しです。
少し用心しないと長い夏を乗り越えられないかもしれない。薔薇の手入れも散歩も早朝に済ませる事にして
できるだけ無理せずリラックスして過ごそう。
シルクブークレーの合い細糸は柔らかで肌に優しい。手編みレースのなんと贅沢なこと。
リラックスに飽きたら、夏の午後はコペンに乗ってデパートめぐりをしよう。
涼しげなニットを羽織って、背筋を伸ばして颯爽と歩こう。

毎月、高齢の両親の家事をしに帰省する生活をおくっている。
北国の初夏は花たちが一斉に咲き、たんぽぽの黄色、綿毛の白、ラッパ水仙、チューリップ、つつじ、石楠花、、、
オンパレードで再び見ることができる。それが嬉しい。
キッチンの出窓に庭の花を摘み、活ける。
食卓テーブルの母の席からは丁度目線の高さで、「綺麗ねえ、美しい、」と喜んでくれる。澄んだ目を細めて。
花モチーフのプルが仕上がった。
この頃、白い花を傍に置きたくなる。何故だろう。
目をやると、安らいで哀しみも疲れも一瞬のうちに引き受けてくれる、無条件の優しさが白にはある。
そしてここから何かが始まるような予感も秘めている。
淡いベージュ、アイボリー、そして白、私のこよなく想う色。
薔薇の蕾がまんまるに膨らんできました。
ロザリアンの一人として、まるで発表会のようなワクワク、ドキドキの季節です。
そうね、この1年もご機嫌をうかがいながら、学びながら、育ててきた我が子たち。
私の方針が正しかったか否か、試される時。
長い目で捉えると、花はほんのほんのひととき、芳香を連れて開花し、見る人のこころを和ませる。
咲きかけの時の花びらは、なんともそのまま、時間さえ止めてしまいたくなる。
止まれないから、終わってしまうから、余計に美しく、いとおしいのでしょうね。
今年も大勢のお客様がいらして下さる。
新作のHatを被って、恙なくお迎えしよう。