SUZUKI KASUMI

すずきかすみ 〈 ニット工房ハイジ 〉
うさぎ

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10月のあとりえ

いつ頃からでしたかしら、

今よりずっとアクティブに目一杯の仕事をこなしていた頃から、

老後のための静の趣味について、ふつふつ考えてきました。

1、糸紬  かつて羊毛1頭分の毛刈りから取り組んだが、カーダー作業途中で断念。

道具は既に整っている。いつかリベンジ。

2、お三味線  小唄を粋に唄いたい。どうしても。

3、美しい日本語を学ぶことだけに特化した読書。

4、庭いじり 虫が苦手なので、4番目。

春からの特別自粛生活、ふらふらと庭に出て、毎日庭に下りて、はたと気付いたら

足元の芝をすべて張り替え、数十本の薔薇を植え、毎日土いじり。庭と私が一遍に甦った。

後になって知人のセラピストが教えてくれた、土に触れることで心の安定を得るって。

私の新しい作品は、確かに確かに土の匂いがする。

 

 

Posted 9月 30th, 2020.

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9月のあとりえ

まだまだ、厳しいこの夏の暑さ、心よりお見舞いもうしあげます。
庭の百日紅は老木ながら満開の花を咲かせてくれている。
枝先にだけクレヨンピンクの花たちを付け、思い思いの揺れかたで風に身を任せている。北国には育たなく、初めてこの木を見た時は何とも不思議な別世界に佇む思いがした。
呆れるほど眺めたのか、幾つもの作品のモチーフになった。
百日紅の枝が大きく揺れると、もうすぐ夏も終わりだよと、どこかで誰かがささやいている気がする。
そうだ、来年の夏までに百日紅の新しいモチーフで、素敵なジャケットを創ろうっと。

(写真の作品、ボレロが間に合わなくて、又の機会に。ごめんなさい)

Posted 8月 30th, 2020.

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8月のあとりえ

長雨と忍者のごときウイルスにこころが萎え、怯えている。

こんな時だから、こんな時こそしっかり前を向く術を探そうと試みる。

もう、幾度も。幾度も。

ビタミンカラーの水玉プルは、ぱきっと一瞬にして、心身Recoveryの栄養ドリンクだ。

負けないぞ、負けてなんていられるか、きりっと背筋伸ばして始めるぞ、そんな元気が湧いてくる。

着ている自分も、傍にいる誰かをもきっと元気にしてくれる。

紛れもなく、彼は、黄色の水玉を焼きたてクッキーと連想したらしい。

食欲が出てきた証拠。元気が出た証拠!

Posted 7月 30th, 2020.

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7月のあとりえ

この春は、桜の頃から体調を崩していた彼に寄り添い日々を送りました。

来る日も来る日も食事が進まなく、元気が失せていく姿を見ているだけで

たとえようもない不安と悲しみが襲ってきました。

本当に大切なものは、目に見えない直ぐ傍にあることを改めて知りました。

彼の好きな黄色の薔薇たちが、もう二番花を咲かせ始めています。

少しずつ少しずつ、笑顔が見えてきました。

ゆっくり、ゆっくり元気になあれ。

Posted 6月 30th, 2020.

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6月のあとりえ

紫陽花の季節になりました。

空が輝く日、何処にも蓋が見つからない曇りの日、こちらのほうが泣き出したくなるような雨の日、昔の事ばかり思い出すしとしと小ぬか雨の日、

紫陽花の花の色は限りなく違う。

誰かが言った魔術師。そのもの。繊細なグラデーションに魅せられながら

今は、こんなに不安な今こそはこの花の持つ芯の強さに心惹かれたい。

Posted 5月 30th, 2020.

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5月のあとりえ

藤の花が咲き始めると、何処からともなく必ずやって来るクマンバチが

この春は一度も来ない。

昆虫嫌いの私が怖いもの見たさに、つい駆け寄りたくなる、まんまるで

モフモフの黄色のセーターのクマンバチ君。

ブンブン威張って飛び回るわりにどこか愛おしい。

 

世界中の幾千万の命が奪われて、自宅謹慎を言い渡された春は、

恐ろしくスローペースで去ろうとしている。

八重の桜も、こぶしもハナミズキも、澄み渡った空の下、心から愛でたひと時はあっただろうか、不安と祈りで春に取り残されようとしている。

クマンバチ君、早く、早くおいで。

藤の花香る内に、終わらぬ内に。

Posted 4月 30th, 2020.

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4月のあとりえ

背丈も日に日に伸びてやっとつぼみを膨らませていたチューリップ達に

あっという間に雪が積もった。思いもよらない春の試練。凍えるように震えるように耐えている。

何事もそうたやすくはいかないのだ。よーく、分かっている。じっと我慢して頑張って、

やがて暖かな春が来る。美しい花を咲かせることがきっとできる。

この春の言い知れぬ不安にもじっと堪えてみせるから、どうかどうか

試練ということばには必ず、やがてという春が控えていてほしい。

Posted 3月 31st, 2020.

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3月のあとりえ


まるで空から薄紅色の雨が降るように、しだれの梅は枝先まで見事に花をつけてくれました。

垣根越しに行き交う人を和ませ、穏やかな春を演出してくれました。

それでもこの春は、なぜかほっこりしないのです。心のどこかがざわざわして、前に進まない。

未知のウイルス報道のせいかもしれない。言い知れぬ不安が漂っている。

~~~大丈夫、きっと、大丈夫、言い聞かせながら、きれいな色の糸を寄せ集める。

くすみのない、澄んだ色糸を手にかけよう。自由に気ままに編んでみよう。

市松、ボーダー、フェアアイル、、予期せぬステキに出会えるかもしれない。

編むことは、私の大切な、心のrecovery

Posted 2月 29th, 2020.

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2月のあとりえ

葉を待たずして咲く春の花は凛としたちからを持っている。

庭の白梅のすこし後ろ、サンシュユが開きだすと居ても立っても居られない。

身体が冷えるのも忘れて一輪一輪振り仰ぎ見入ってしまう。

米粒ほどの花たちが集まって一輪の黄色い花になる。

驚くのはそれから、その米粒たち全てが更なる花火をぱっぱっと咲かせているのだ。

点にも線にも描けないサンシュユの宇宙。

神様のなさる業の、あまりの、不思議。

Posted 2月 2nd, 2020.

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1月のあとりえ

謹んで新年のお慶びを申し上げます。

年の瀬に新しく生徒さんをお迎えいたしました。

編み物経験者が多い中、針を持つ手からお教えするのは、久しぶりの事でした。

おもて編み、うら編み、、、

表目はこうして糸を掛け、裏目はこちらから糸を回す。

一本の糸が目になって、段になってやがては、かたちになる。

少しずつ、がんばれ!がんばれ!

新しい日差しがこぼれている。

もったいないほどの幸せが降り注いでいる。

 

 

Posted 12月 31st, 2019.

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