SUZUKI KASUMI

すずきかすみ 〈 ニット工房ハイジ 〉
うさぎ

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7月のあとりえ

この春は、桜の頃から体調を崩していた彼に寄り添い日々を送りました。

来る日も来る日も食事が進まなく、元気が失せていく姿を見ているだけで

たとえようもない不安と悲しみが襲ってきました。

本当に大切なものは、目に見えない直ぐ傍にあることを改めて知りました。

彼の好きな黄色の薔薇たちが、もう二番花を咲かせ始めています。

少しずつ少しずつ、笑顔が見えてきました。

ゆっくり、ゆっくり元気になあれ。

Posted 6月 30th, 2020.

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6月のあとりえ

紫陽花の季節になりました。

空が輝く日、何処にも蓋が見つからない曇りの日、こちらのほうが泣き出したくなるような雨の日、昔の事ばかり思い出すしとしと小ぬか雨の日、

紫陽花の花の色は限りなく違う。

誰かが言った魔術師。そのもの。繊細なグラデーションに魅せられながら

今は、こんなに不安な今こそはこの花の持つ芯の強さに心惹かれたい。

Posted 5月 30th, 2020.

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5月のあとりえ

藤の花が咲き始めると、何処からともなく必ずやって来るクマンバチが

この春は一度も来ない。

昆虫嫌いの私が怖いもの見たさに、つい駆け寄りたくなる、まんまるで

モフモフの黄色のセーターのクマンバチ君。

ブンブン威張って飛び回るわりにどこか愛おしい。

 

世界中の幾千万の命が奪われて、自宅謹慎を言い渡された春は、

恐ろしくスローペースで去ろうとしている。

八重の桜も、こぶしもハナミズキも、澄み渡った空の下、心から愛でたひと時はあっただろうか、不安と祈りで春に取り残されようとしている。

クマンバチ君、早く、早くおいで。

藤の花香る内に、終わらぬ内に。

Posted 4月 30th, 2020.

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4月のあとりえ

背丈も日に日に伸びてやっとつぼみを膨らませていたチューリップ達に

あっという間に雪が積もった。思いもよらない春の試練。凍えるように震えるように耐えている。

何事もそうたやすくはいかないのだ。よーく、分かっている。じっと我慢して頑張って、

やがて暖かな春が来る。美しい花を咲かせることがきっとできる。

この春の言い知れぬ不安にもじっと堪えてみせるから、どうかどうか

試練ということばには必ず、やがてという春が控えていてほしい。

Posted 3月 31st, 2020.

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3月のあとりえ


まるで空から薄紅色の雨が降るように、しだれの梅は枝先まで見事に花をつけてくれました。

垣根越しに行き交う人を和ませ、穏やかな春を演出してくれました。

それでもこの春は、なぜかほっこりしないのです。心のどこかがざわざわして、前に進まない。

未知のウイルス報道のせいかもしれない。言い知れぬ不安が漂っている。

~~~大丈夫、きっと、大丈夫、言い聞かせながら、きれいな色の糸を寄せ集める。

くすみのない、澄んだ色糸を手にかけよう。自由に気ままに編んでみよう。

市松、ボーダー、フェアアイル、、予期せぬステキに出会えるかもしれない。

編むことは、私の大切な、心のrecovery

Posted 2月 29th, 2020.

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2月のあとりえ

葉を待たずして咲く春の花は凛としたちからを持っている。

庭の白梅のすこし後ろ、サンシュユが開きだすと居ても立っても居られない。

身体が冷えるのも忘れて一輪一輪振り仰ぎ見入ってしまう。

米粒ほどの花たちが集まって一輪の黄色い花になる。

驚くのはそれから、その米粒たち全てが更なる花火をぱっぱっと咲かせているのだ。

点にも線にも描けないサンシュユの宇宙。

神様のなさる業の、あまりの、不思議。

Posted 2月 2nd, 2020.

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1月のあとりえ

謹んで新年のお慶びを申し上げます。

年の瀬に新しく生徒さんをお迎えいたしました。

編み物経験者が多い中、針を持つ手からお教えするのは、久しぶりの事でした。

おもて編み、うら編み、、、

表目はこうして糸を掛け、裏目はこちらから糸を回す。

一本の糸が目になって、段になってやがては、かたちになる。

少しずつ、がんばれ!がんばれ!

新しい日差しがこぼれている。

もったいないほどの幸せが降り注いでいる。

 

 

Posted 12月 31st, 2019.

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12月のあとりえ

おかげさまで、展示会も大盛況に終わらせて頂き、ありがとうございました。
展示会にはオリジナル作品キットを待っていて下さるお客様も大勢お見えになります。
本格的に製図を学ぶ以前、20代前半の頃、私もキットを編み図とにらめっこしながら挑戦しました。
知らなかった技法や約束事を学びました。
一つのものを「仕上げる」という喜びと一緒に。

Posted 12月 1st, 2019.

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11月のあとりえ

この夏は明けても暮れても針を持っていたように思えています。作品と向き合う時間のなんと長かったこと。久々にお昼ご飯食べたのかどうか忘れてしまったこと数日。只只、夢中で、作る人になりました。

作品のタイトルは、JAZZを編む。

曲線も直線も方向もその質感も自由に流れて心地良い。

多くのお客様にいらして頂けたら嬉しいです。

 

Posted 10月 31st, 2019.

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10月のあとりえ

96年秋、初めて作品展を開いてから、20数年が経ちました。

一枚一枚DMを並べると、まあ何という数の作品たち。

この夏は予期せぬ忙しさにあたふたして、来月の展示会の最後の作品を、制作中。

描くことも、編むことも、楽しくてならない。

 

 

 

 

 

 

Posted 9月 30th, 2019.

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