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薔薇の蕾がまんまるに膨らんできました。
ロザリアンの一人として、まるで発表会のようなワクワク、ドキドキの季節です。
そうね、この1年もご機嫌をうかがいながら、学びながら、育ててきた我が子たち。
私の方針が正しかったか否か、試される時。
長い目で捉えると、花はほんのほんのひととき、芳香を連れて開花し、見る人のこころを和ませる。
咲きかけの時の花びらは、なんともそのまま、時間さえ止めてしまいたくなる。
止まれないから、終わってしまうから、余計に美しく、いとおしいのでしょうね。
今年も大勢のお客様がいらして下さる。
新作のHatを被って、恙なくお迎えしよう。

桜の季節がめぐってきました。
花冷えと行楽に湧く賑やかさをどうにも抱えきれない不安定気味なこの頃です。
桜は、梅やコブシや木蓮や他にも春咲く花たちにはない、過去だけを連れてくる役目を授かっているのでしょうか、
仰ぎ見ると思い出ばかりが交差する。楽しかった事も輝いていたことも一こま一こまになって降り注いでくる、弱った心めがけて。
ナントカ症候群というらしいが、まあ少し季節をやり過ごしてみよう。そう、抗わず、無理に前を向こうとせず、Keepでいよう。
時々、美しい糸で思うままのモチーフ創ったりして。
早春の青山にて開催いたしました展示会には、連日多くのお客様にいらして頂きまして心よりお礼を
申し上げます。
寒い週ではありましたが、外国の方や、新しい作品を待っていてくださいましたお客様、編み物を楽しまれていらっしゃる方々と
楽しいお話をさせて頂けましたこと、何よりのちからになりました。
中でも、作品の前で暫く佇んでいらして涙をぽろぽろ流していらした方をお見掛けしました。
中々お声をかけられずにおりましたが、お話を伺うと、手仕事でここまで作り込んだ作品に出合えたことがなく感動して下さり、
ご自身のこれからの生き方まで考えさせられたとか、、、、
私の方が胸がいっぱいになりました。
展示会を終えると、いつも彼が言ってくれていた言葉を、ふと思い出しました。
少しのんびりしたらチャージせよ。
新しい作品の為に前を向いて新しい何かを得よ。
そうね、きっとそうするわ。ありがと。


ほぐれんとして たくましき 木の芽かな
春まだ浅いこの季節をこよなく愛した彼がこの句を教えてくれました。
梅の蕾も薔薇の芽も微かに微かにふくらんで、そのちからは何処からやって来るのだろう。
たくましさなんてもの持ち合わせていないけれど静かにほぐれていけたらいいなと願ってしまう。
展示会が始まります。
作品たちとお待ちもうしあげます。
初春のお慶びを申し上げます。
皆様のご多幸をこころからお祈りいたします。
本年もどうぞよろしくおねがいいたします。


紅葉も秋薔薇も遅い秋を静かに彩っています。
秋の美しさを知ったのは、遠い昔訪れたノルウェイの銀杏の森を歩いた頃だったと思う。
埋もれたくなってしまいそうな金色のいちょうの葉、葉、葉。足で漕いで進んだ。どこまでも。
余りにもこころから離れず、帰って間もなく 「黄昏のオスロ」の作品を仕上げた。
手放してしまい今は残っていない。
新しい年、2月の展示会が明るく幸せなひとときでありますように
ヨガするうさこたちのジャケットです。
秋を感じています。
それなりに長いこと生きてきて、この秋をどれほど待ったことでしょう。
あまりの猛暑で、人間も薔薇たちも体力を消耗し、やっと開花にこぎ着けたのに
毎日雨模様。
気を取り直して、衣替えでもしながら秋のコーデを模索中。
自分なりの「スタイル」のある女性はいつだって魅力的と何かにあった。
短めの丈のノーカラーのジャケットはどの色合わせでもレイーヤードが楽しめそう。もっとワクワクしよう。
今年の秋は、ただひとつなのだから。
母の遠距離介護の為、大切なあとりえの更新が遅れましたこと、お詫びいたします。おかげさまで帰省し傍で過ごす時間が増えるほど、母は元気を取り戻し、一先ずほっと致しました。
今月のあとりえは、私のお宝中のお宝の作品をご紹介させていただくことに致しました。
毘沙門亀甲柄のシルクのジャケットです。生成りと黒の細編みモチーフ、亀甲の中心には放射状にビーズ。気の遠くなるような手仕事。展示せず生涯の所持品となりました。おばあさんになっても美しく着たい。
母より一つお若い生徒さんの須磨子さん、お背中真っすぐで凛とおしゃれされていてあこがれ続けている。
貴い私のお宝の為にも、かくあらねば。
猛暑に耐えた長い長い夏でした。
突然の豪雨と雷鳴に怯える日もありました。
台風が去った後にはやっと一息つけるかもしれないと切に願ってしまいます。
大袈裟ですが生きることに懸命で、暫く無縁になってしまった<装う>ことを
取り戻したくなりました。
Tシャツとショートパンツを畳んで、リュックを置いたら、
初秋のエレガンスがもうそこに待っています。
暑中お見舞いをこころより申し上げます。
庭の百日紅が、満開の花を大きく揺らしどこまでも元気そう。
暑さに負けないように、お健やかにお過ごしくださいますよう願うばかりです。